第3回 コラム 執筆:佐藤 正務
【『坐る』と『座る』】
私たち理学療法士は「坐位」という単語を用いることが多くあ ります。
一方、介護士さんやケアマネジャーさんから文章をい ただく場合は「座位」という単語をよく見ます。
「坐」と「座 」にはどのような違いがあるのでしょうか。
坐(すわ)る
「土と向かい合った人からなり、土はとどまるところを示し、 人が場所にひざを折ってとまることを意味する」(角川書店「 漢和中辞典」)
漢字の成り立ちは土の上に人という字が二つ、土の上に人がす わっているという意味だそうです。
そして二つ「人」という字 があるのは、向かい合って二人ですわるという意味だそうです 。
また、宗教的な解釈では二つ「人」を自分と向き合うという 意味をとることもあるようです。
座(すわ)る
「もと、坐は動詞(すわる)を、座をすわる所と使い分けた。坐 の書きかえ字」」(角川書店「漢和中辞典」) 「广(まだれ)」は崖を利用した岩屋を象形したものです。
家屋 の種類や住宅内部の部屋・部分に関することを示しており、「 場」 を表します。 つまり「坐る」「广(場所)」を表したのが 「座」という漢字のようです。
座席、上座、座布団などは確か にすわる場所を示してますね。
本来は「坐」がすわる動作を表し、「座」がすわる場所を表し ていたと考えられます。
しかし、常用漢字表を作成する際、同 じ音で意味の似た漢字の場合は一方を省くという方針から、「 坐」が省かれ、「座」が採用されました。
そのため「座」は「 すわる」という動作と、「すわる場所」の意味の両方で使われ るようになったということです。個人的には「坐」が好きです。
(2008.6.25 佐藤 正務)
第2回 コラム 執筆:鹿島 雄志
【リハビリテーション(Rehabilitation)】
いきなりですがリハビリの語源をご存知ですか?
簡単に言えば【元の状態に戻す】ことです。
では、入院を要する怪我や病気をして、元の状態に戻るのしょうか?
厳密に言えばノーです。
怪我や病気により、人の身体は少しずつ変わっていくものであり、治ることは必ずしも元の状態にもどることではありません。
軽い怪我や病気で自分が変わった事実を認識する方は少ないでしょう。
しかし、大きな怪我や病気をしたとき、人は自分が変わった事実に愕然とします。
多くの方は、「何でこんなことに・・・」、「こんなはずでは・・・」と苦しい思いをされます。
第1回コラムでモチベーションについて語っておりましたが、その中に障害受容の件があります。
大きな怪我や病気の回復段階において、特に早期のリハビリがその後の回復に重要な役割を果たします。
でもその段階で「よっしゃ!頑張ろう」と受け止めて前向きになれる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
多くの方は、まだまだ「何で・・・」という障害受容に重要な『否認期』です。
私たち急性期病院のPTやOT、STは身体にとって今こそ頑張ることが重要というタイミングの、落ち込んだ患者様の心と向き合っています。
(2008.3.31 鹿島 雄志)
第1回 コラム 執筆:河合眞哉
【モチベーション(Motivation)】
モチベーションとは、動機を与えること・動機づけ(大辞泉)とあるように、自分の体を動かすのに必要な感情である。
モチベーションを高く持つことにより、自分のキャパを超えてパフォーマンスを発揮することが出来る。
2007年のサッカー天皇杯でJFL(J3にあたる)のHonda FCは格上のJリーグのチームを3チームも破る快挙を遂げた。
これも、モチベーションの違いによる結果である。
患者様に対して、私達、医療従事者はどのようにモチベーションを持たせる事が出来るのかを考える必要がある。
それは、時に障害受容の妨げになるのかも知れない。
そして、治療を遅らせる原因になるのかも知れない。
しかし、患者様を一人の人間として見た場合に、障害受容が必ずしも第一優先にならないことがあるだろう。
私が、このサイトを立ち上げようとした事も、『リハビリ業界を良くしたい!』というモチベーションによる。
今後、さらに悪化が予想されるリハビリ業で生き残るためには、多くの方々から情報交換・共有しあう必要があると考えたからだ。
(河合 眞哉 NPO法人メディカル・リハビリテーション代表)